巡回監査士補を1回の受験で全て合格する勉強法
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巡回監査士補受けようと思ってるけど、
1年で全部取るならどうやって勉強すると良い?

 

お、くろうさ巡回監査士補受けるの?
税法の基礎が分かって会計事務所で働くなら凄く役立つ資格だよ!
でも、1回で全部合格するのは結構大変だよ

 

今回は巡回監査士補の勉強法について解説します。

 

巡回監査士補とは?

巡回監査士補は、

 

  • 巡回監査Ⅰ
  • 巡回監査Ⅱ
  • 所得税法
  • 法人税法
  • 消費税法
  • 相続税法

上記の各科目70点以上取れれば合格で6科目全て合格すると巡回監査士補の資格が付与されます。

一回の受験で全て合格する必要はなく、3年を目途に全科目合格を目指しても構いません。

 

が、しかしやはり数年に分けてするのはメンドイし出来れば一回で終わらせてしまいたいもの。

そこで一年で終わらせてしまう為にはどのように勉強すれば良いのかを解説します。

 

巡回監査士補の試験内容

それでは、巡回監査士補の試験内容についてです。

 

試験の中身は、ズバリ

“例題集の中身がそのまんま出る!”

です。

 

・・・以前は。

 

数字も選択肢も全く例題集と一緒の問題が出ていました。

例題集丸暗記すれば税法の意味全く知らなくても合格可能でした。

 

TKC社員のスキルアップならともかく、公益社団法人全日本能率連盟の認証資格としてはさすがにマズいと思ったのか、2020年頃から多少変更されています。

 

以下、近年の受験者たちの口コミから例題集と変更されていた点をまとめてみました。

 

例題集と試験の変更点
  • 〇×問題

例題集と基本は同じだが出題順の変更や語句の一部が変更されていた

  • 語句選択問題

ほぼ例題集通り。若干空欄の場所が変更されている

  • 総合問題

一部は例題集と同じだが、数字が変更されている

また、例題集から省略されている設問もある

 

とは言え、基本は例題集から出題されます。

8割程度は例題集からそのまんまと思っていて下さい。

なので、過去問や過去の例題集をやるのではなく当年度の例題集を繰り返し行う事が合格への近道となります。

 

総合問題で例題集から削られている部分は、試験時間に対応した問題にしているからと思われます。

税法科目の試験時間は50分です。

この時間で分かる通り複雑な計算はありません。

きちんとやっていれば40分位で終わる問題内容です。

 

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巡回監査士補の勉強法

巡回監査士補の勉強法についてですが、これはもうひたすら例題集をこなすしかありません。

巡回監査Ⅰ・Ⅱ以外は5周位すると間違いないでしょうが、最低でも3周はしたいです。

 

効率的な勉強法
  1. テキストをサラッと読む
  2. 例題集を解答を見ながら解く
  3. 分からない問題をテキストもしくは先輩に確認する
  4. 例題集を解答を見ずに解く
  5. ひたすら4を繰り返し税法科目は3~7周する

では、一つずつ解説していきます。

 

1.テキストをサラッと読む

この時点で全てを理解しようとしなくても良いです。

 

テキストは上級に当たる巡回監査士と同じテキストになっています。

従って、少し難しい内容の記載も含まれています。

 

語句の意味と流れがざっくり掴めればそれでOKです。

 

2.例題集を解答を見ながら解く

1周目のみ解答を見ながら解いて下さい。

 

理由は、語句埋めが非常に多いのですがこれを間違って解答してそれをそのまま覚えるのを防ぐためです。

問題は流石に立派で迷うように作られています。

そこで迷って間違った解答をしてそれをそのまま覚えてしまう場合があるからです。

 

    最初は正しい文章をしっかりと覚えましょう。

     

    3.分からない問題をテキストもしくは先輩に確認する

    総合問題や計算問題で解答を見ながら解いても手順や道筋が分からない問題があった場合は、テキストもしくは先輩にたずねてしっかりと理解しましょう。

     

    テキストはザックリ書かれている場合がありますし、初心者にお世辞にも分かりやすいとは言いづらい内容だったりします。

     

    語句は知っている事前提で書かれていたりしますので、テキスト見て分からない場合は先輩に尋ねて確認していきましょう。

     

    4.例題集を解答を見ずに解く

    ここからいよいよ本番です。

     

    この作業を税法科目は5周以上したいです。

    巡回監査Ⅰ・Ⅱにおいては簿記の知識がある程度あるなら3周位で十分かと思います。

     

    もし間違った場合は翌日の空いた時間に再度見直しして下さい。

     

    1周目に解答を見ながら解いていき、分からないところを完璧に埋めていたらここから先はテキストは不要です。

     

    5.ひたすら繰り返す

    全問正解するまでひたすら繰り返しましょう。

     

    TKC会員はオンデマンド研修の受講が可能

    事務所がTKC全国会に所属している場合はオンデマンド研修の受講が可能です。

    講師が分かりやすく解説してくれるので1.のテキスト読みの後に受講すると良いでしょう。

    その後2.例題集の解答を見ながらの1周目に取り掛かると理解がより深まります。

     

    巡回監査士補の勉強期間

    巡回監査士補の勉強期間についてですが、これが意外と短いです。

     

    毎年6月にテキスト・例題集の購入申込が始まります。

    申込をして金額を支払うと早ければ6月下旬、遅くても7月上旬にはテキストが到着します。

     

    そう、この時点でお分かりかと思いますが、この時点で試験日まで丸4カ月しかありません。

    勉強時間のおおよその目安はこちらで解説しています。

     

     

    過去問をダウンロードしてやっておく必要はあるのか?

    今年度よりTKC全国会のページにて2年分の過去問がダウンロード出来るようになっています。

     

    テキストは当年分は6月以降の販売となりますので先輩方から譲って頂くしか方法がないですが、過去問が2年分掲載されていますのでそこから演習ができます。

     

    が、この過去問演習、やってもあまり意味はないです。

     

    理由は試験内容の項、毎年6月に発行の例題集からそのまんま出題されるからです。

    あと、過去2年間に出題された問題の出題率が極めて低いからです。

     

    それよりも前年のテキストを頂けるなら分からない言葉を調べたり、税の流れを勉強しておくと良いでしょう。

    勉強法1.の“サラッとテキストを読んでおく”が早々とクリアできますので、先に流れをつかんでおけます。

     

    時間がない場合の勉強法

    例題集到着から試験日まで4カ月しかない巡回監査補の試験。

    ここで忙しくて時間がない人の場合の最低限の勉強法を伝授いたします。

     

    まず断っておきますが、過去の実績の体験談より記載しているので毎年通用するとは限りません。

    あくまでも時間がない場合の最終手段の一例としてお読みください。

     

    まずTKC全国会の2年分の過去問より何が出題されているか分析します。

    例えば、減価償却、寄付金、貸倒引当金、有価証券、配当金等の単元毎で何が出題されていたのか確認します。

     

    前述の通り巡回監査士補試験では過去2年間に出題された問題の出題率が極めて低いため、問題をある程度絞り込めます。

     

    もし例題集を5周する際にこの2年間に出題された部分を3周位に留めると若干の時間の短縮ができます。

    確実な方法ではないのでご利用は計画的に!

     

    まとめ

    巡回監査士補試験の合格の近道は、とにかく例題集を繰り返し解くにつきます。

     

    前職の会計事務所では職員皆巡回監査士補の資格取得は義務だったんですが、中途で入社して税法が大体分かっている社員はテキストの購入を見送るツワモノもいました。

    税法基礎は大体分かってるしどうせ例題集しときゃいいからって。

     

    新人では用語の意味や中身が分かっていない場合があると思いますので、一度テキストは目を通した方が良いです。

     

    あとはひたすら例題集!

     

    以上が合格への近道になります。

     

    全科目満点合格なんて人も数年に一人二人いるので繰り返しやって覚えておけば受かる試験ですよ。

     

    それでは、皆様の検討をお祈りいたして今回はこのへんで!

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