会計事務所の仕事に慣れてきたら巡回監査士補の取得を目指そう
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士業の職員たるもの、日々勉強。

 

前回会計を極める為に簿記を頑張れと記載しました。

 

 

今回は、

 

簿記勉強したし仕事にも結構慣れてきたで!
仕分けすいすい入力できる

 

ってなった人にお勧めする簿記に次ぐ第二の資格の紹介。

 

巡回監査士補ってなんや?

簿記を勉強して2級程度までバッチリになった会計事務所職員の次のステップは税法の習得です。

 

そこで、お勧めする資格が巡回監査士補です。

 

巡回監査士補とは、会計業界における大手グループのひとつであるTKC全国会が実施する資格です。

詳しくはこちら

 

TKC全国会とはなんぞや?

TKC全国会とはざっくり言うと会計事務所用い色々な会計ソフトを提供しているベンダーさんです。

厳密に言うとちょっと違うかも知れませんがみんなそんな認識だったんでタブン大丈夫です。

 

TKCの会計ソフトや税務申告ソフトはかなり優秀で税法をほぼ知らない人でも順序通りに入力していくと申告書が完成する驚きの会計ソフトです。

 

会計ソフトは私かなり色々なメーカーの物を使って入力していましたが、慣れたらブッチギリの使いやすさでした。

 

使い始めた当初は、

“使いにくい!”

と良く愚痴をこぼしていたモンですが、慣れてくると

“よく考えられとるわー”

と感心していました。

使えば使うほど良さの分かる会計ソフトです。

 

税理士始め昔から会計事務所が束になって意見を出し合って作成しているソフトなので、やはり市販ソフトでは太刀打ちできないのではないのかと。

 

その会計ソフトや申告ソフトを使用するためにはTKC全国会に入会しないと使用できません(タブン)。

 

従って、多くの会計事務所が加盟しています。

 

TKC全国会に所属の会計事務所職員が取得する資格だった

巡回監査士補は会計事務所がTKC全国会に所属していると、その職員が取得を勧められる資格です。

会計事務所によっては取得がMUSTな事務所もあります。

 

以前は巡回監査士は上級職員実務試験として、巡回監査士補は中級職員実務試験としてTKC全国会の所属職員の試験として実施されてきました。

 

平成26年に上級を巡回監査士に、平成28年に中級を巡回監査士補に名称変更してTKC全国会のみで認識されていた資格から、コンサルタント系の民間資格認定団体として公益社団法人全日本能率連盟の登録資格に変更されました。

 

これによりTKC全国会に所属していない一般の人も受験できるようになり、履歴書に記載出来る資格になったのです。

 

ちなみに会計事務所の先輩達は以前の名残から試験名を、

上級試験、中級試験

と呼んでいて新入社員が

“???”

となっていました。

 

試験日及び試験内容

試験日は毎年11月上旬、内容は以下の6科目によって構成され、各科目70点以上で合格です。

 

巡回監査士補試験科目
  • 巡回監査Ⅰ(職業倫理、巡回監査)
  • 巡回監査Ⅱ(企業会計、経営助言)
  • 所得税法
  • 法人税法
  • 消費税法
  • 相続税法

試験時間は巡回監査に関する科目がそれぞれ40分、税法科目は50分となっています。

 

巡回監査士補になるにはこの6科目に合格しなければいけないのですが、全てを1年で一度に合格する必要はありません。

税理士試験と同様に複数年に渡って1科目ずつ合格していくことができます。

 

ただ、TKC全国会のページには、

3年以内の取得を目指す

と記載がありますので3年~5年位で取り切ってしまう事を目標に頑張りましょう。

 

6科目全て合格したら巡回監査士補の資格が与えられます。

 

試験の方法

試験は2021年より従来の紙形式から変更され、自宅及び会社等のPCを使って行います。

安定したインターネット環境とWebカメラが必須です。

 

WebカメラによるAIを活用した不正防止対策を用いて試験を行います。

よそ見をすると

“正面を向いて下さい!”

と注意されます。

 

正面向いているのに何度も注意されている女性がいました。

提出した写真を少し加工していたからかな?

と言っていましたが、余計な事はしない事をおすすめします。

 

試験の提出写真を加工て・・・

 

誰に対して見栄を張りたかったのでしょうか?

女心はよくワカランとです。

 

試験は選択肢の中から合っているものをマウスでクリックして解答していきます。

手入力で解答する必要はありません。

なのでタイピングスピードを気にする必要はないです。

 

試験の合格率

科目によって違いますが巡回監査士補の科目毎のおおよその合格率は20%前後です。

ソコソコ難しかです。

 

でもキチンと勉強していれば通ります。

体感としては合格率はもう少し高くても良さそうですが、会社で強制で受けさせられてノー勉で試験を受けている受験者が一定数いると思われますのでこの位になっているのかもしれません。

実際、会計事務所に勤めていた時たくさんそういう人いました。

 

税理士試験と違い勉強をきっちり行っている人は6科目を1年で合格する人も結構います。

時間さえかければ確実に通る試験です。

 

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入社一年目だけど何から取れば良い?

新卒の方達は4月に入社して11月の試験になるので、無理して一度に初年度全部合格を目指すのではなく1年目は巡回監査Ⅰ・Ⅱと法人税、2年目に残りの消費税・所得税・相続税の順番で合格を目指していくと良いと思います。

 

まとめ

会計事務所で働くには、簿記で会計を学んだら次は税法になるので巡回監査士補を目指しましょう。

巡回監査士補の勉強で、主要税法4科目の基礎が効果的に学習できます。

 

今はTKC全国会の会員でなくても受けられる試験ですので会計事務所勤務の方は取得する事をおすすめします。

 

会計事務所で巡回監査士補2千円、巡回監査士5千円位手当を付けてあげて職員のレベルアップに利用するのもおすすめの資格ですよ。

 

 

次回はこの巡回監査士補の勉強法について記載しますね。

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